きびだんご王国 | 桃太郎伝説ときびだんごについて、岡山の有志が集まって楽しく語るサイト

きびだんご王国 桃太郎伝説

桃太郎伝説を救え

銀河

新聞に書いてあったが、語り継ぎたい昔話のトップに桃太郎の話がランクされているではないか。岡山県人として嬉しいことだし、きびだんご王国としても爽快な気分に浸っている。

しかし、よく考えてみてほしい。桃太郎の話はそんなに感動的だろうか。生まれつき丈夫な身体に恵まれていた桃太郎が、きびだんごという報酬で傭兵を雇い、鬼が島に攻撃をしかけて鬼の宝物を略奪するという話だ。

ひ弱な少年が苦難を乗り越えてたくましい男に成長したというなら感動するのだが、そんな試練は描かれていない。また、彼の人柄に惚れて仲間が集まって来たというなら、これも感動ものだが、犬、猿、雉の家来はきびだんごという報酬を目当てにやってきた血も涙も無い傭兵たちだ。そこには、友情も信頼もない。あるのは報酬だけである。

さらに、鬼とされている者たちについても、言い分はあったはずだ。それをいきなり問答無用で攻撃するというのは、短絡的であり、思慮が足りないと言われても仕方あるまい。というか、ただの暴力ではないか。

つまり、桃太郎の話は決して子供たちにとって手本となる話ではないのだ。むしろこの話を真に受けて育った子供たちの中からテロリストや強盗が生まれる危険性すら否定できないのではないだろうか。まずい。このままではまずい。

だからこそ、きびだんご王国では特務機関NERFのゲンドー博士や諜報機関CIA48のアキモト長官たちが、真の桃太郎伝説を探るべく、日々調査を続行しているのだ。その辺りのいきさつについては、これまでのきびだんご日記で何度も触れたとおりである。

とにかく、桃太郎伝説の真相を探り出し、未来ある子供たちに正しい桃太郎の姿を伝えてゆかねばならない。そのためにも、桃太郎の父親の話である「桃太郎伝説エピソード I 」や、さらにその昔の物語である「桃太郎伝説ジェネシス」の全貌を解き明かす必要があるのだ。

こうした謎解きには危険が伴う。それは常にきびだんごの暗黒面との戦いでもある。何度もきびだんご日記で説明してきたとおりだが、近い将来、その全貌が明らかとなる日も来よう。そのときこそ、きびだんご王国の存在理由がはっきりするのだ。

遠い昔、銀河の彼方、太陽系第三惑星を舞台に繰り広げられる本当の桃太郎伝説は、ハリウッド映画にも匹敵するほどスリリングでエキサイティングである。

今後の調査をお待ち下さい。

 

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桃太郎伝説補完計画(その2)

太陽系

最近、つくづく思うのだが、物語で大切なのは主人公よりもむしろ脇役かもしれない。過去にヒットした名作映画などを振り返ってみると、魅力的な脇役が多数登場することに気づく。そうなのだ。脇を固めてなんぼのサブキャラクターの出来不出来が物語の魅力を大きく左右するのである。

例えば『スター・ウォーズ』のような作品を思い浮かべてみれば一目瞭然だろう。脇役の使い方が抜群にうまい。脇役は作品の味に深みを加える調味料のような働きをする存在であったり、場合によっては完全に主役を食ってしまうほどのパワーを発揮する存在であったりする。ややもすると主役に注意が集中しがちであるが、脚本の段階でとことん脇役を煮詰めている作品はやはりひと味もふた味も違うものである。

で、我らが桃太郎伝説はどうかというと、脇役である犬、猿、雉、鬼、養父、養母が大して活躍しない。私は子供の頃、桃太郎伝説を聞かされてあまり感動しなかった。そこには桃太郎の心の葛藤も家来たちの個性も、さらには悪役である鬼たちの力量も描かれていなかったからだ。これでは冒険活劇ものとしてのワクワク感がどこにもないではないか。出てくる脇役たちは、ただストーリーの展開上必要とされる最低限の役割しか与えられておらず、実に残念だ。

これではいかんと思いつつも、桃太郎伝説を完全に書き換えるのは抵抗が強い。桃太郎伝説はなんといっても岡山の観光資源であり、きびだんごというお土産の正当性を担保する砦のようなものだからだ。ここにいきなり手をつけると、きびだんご王国がミサイル攻撃を受けかねない。あまりにも危険である。

そこで、まずは桃太郎伝説の周りから、いわば外堀から攻めてゆこうと「エピソード I 」の世界、すなわち桃太郎伝説の少し前、桃太郎の父親の活躍する世界に挑戦することにしたというわけだ。ここを皮切りに「ジェネシス」や「新世紀」にも取り組むという姿勢は、これまでのきびだんご日記で何度も述べてきた通りである。

だが、最終的には本丸とも言うべき、本家本元の桃太郎伝説にも挑戦する日が来るだろう。その時こそ、きびだんごのフォースが銀河にバランスをもたらすことになる。そして、そこでは桃太郎の周りの脇役たちが生き生きと大いなる魅力を持って輝くはずである。例えば、桃太郎がルーク・スカイウォーカーのような存在ならば、脇役としてハン・ソロ船長に匹敵する大物が絶対に必要だ。その人物は、言うまでもなく、桃太郎が鬼が島に渡るために必要とした船の船長以外あるまい。船旅は困難を極めるだろう。途中で鬼に雇われた賞金稼ぎに襲われたりもするはずだ。冒険活劇はそうこなくてはいけない。

というわけで、物語には魅力的な脇役が欠かせないのだ。はるか昔、銀河の彼方、太陽系第三惑星を舞台に繰り広げられる壮絶な桃太郎伝説が今のままでよいはずがない。

 

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桃太郎伝説補完計画

銀河

この日記もいろいろと多岐にわたる話題を扱っているため、書いている私も最近少々混乱気味である。特に桃太郎の裏話系の話がややこしくなっているようだ。

そこで、まとめというか、今後の計画というか、とにかく頭の中を少し整理しておきたい。

まず、補完計画と言えば、この日記では通常、「きびだんご補完計画」を指す。これは、新型きびだんごの開発がテーマだ。きびだんごはもともと兵糧のようなもので、きびを使ったおむすびのようなものだった。それが明治の初め頃に岡山のお土産として和菓子のひとつになった。その後、きな粉をまぶしたものや、チョコや餡やフルーツピューレを入れたものなど様々な亜種が生まれて今日に至っている。これを大幅に改造し、これまでにないきびだんごを開発しようというのが「きびだんご補完計画」だ。

次に、「桃太郎伝説ジェネシス」だが、これは桃太郎が生まれる遥か以前の物語で、銀河の彼方から奇跡の石が太陽系第三惑星にやってきたところから始まる。やがてこの石から七つの玉が作られ、後にきびだんごという隠語で呼ばれることになる。倭国の最初の女王である卑弥呼やその二代後の女王となった壱与(いよ)、さらに初期ヤマト王権まで巻き込む壮大な物語である。

そして、きびだんご王国が現在全力を上げて解明に乗り出しているのが、「桃太郎伝説エピソード I 」だ。これは桃太郎の父親の物語であり、桃太郎が誕生したあたりで終わる。温羅との関わり、そしてきびだんごの暗黒面が物語に陰を落とす。若く強い戦士であった桃太郎の父親が復讐の鬼と化す悲劇がテーマだ。だが、話は正義か悪かといった単純なものではない。複雑にからむ人間関係、そして利権と野望の渦。中でもヤマト王権を脅かすほどの力を得た吉備と出雲の熾烈な覇権争いなど、まだまだ解かなくてはならない謎が多い。

さらに、「きびだんご補完計画」を続けているNERFのゲンドー博士が不穏な動きをみせているのも気になる。伝説のきびだんごのうち三つがNERFの地下倉庫に眠っていることは以前の日記でも述べたが、残りの四つを巡って新たな野望が渦巻いている。つまり、きびだんご伝説はまだ続いているのだ。この未来のきびだんご伝説ともいうべき物語にはサイコガンを持つ宇宙海賊なども大暴れする。まさに収拾がつかない続編ともいうべき存在だ。もっとも、七つ集めたところで神龍(シェンロン)は出てこないが…

以上、これまでの日記を桃太郎伝説を軸に整理してみた。そして「ジェネシス」「エピソード I 」「新世紀」の三つの桃太郎伝説をまとめて「桃太郎伝説補完計画」と呼ぶことにしよう。とにかく、きびだんご王国が扱う桃太郎伝説関連の物語は内容が盛りだくさんである。

今後の調査に是非期待していただきたい。

 

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きびだんご王国の使命

ジェネシスの夜明け

私の知らないところでアキモト長官とCIA48が調査を進めていた桃太郎伝説ジェネシスだが、どうやらとんでもないことになっているようだ。

ジェネシスの世界とは、温羅伝説以前の物語であり、桃太郎もその家族も誰一人登場しない。それならば、もはや桃太郎伝説とは言えないではないかという気もするのだが、話はそう単純ではないようだ。規律違反でCIA48をクビになった二人の元諜報員を問いつめ、彼女たちの握っていた秘密を聞き出してみた。すると、そこには驚愕の事実が存在したのだ。

桃太郎伝説ジェネシスとは、きびだんご誕生の物語なのである。もともときびだんごとは隠語で、その実態は不思議なパワーをもつ奇跡の石である。この石は銀河の彼方より太陽系第三惑星にもたらされた。CIA48の調査によると、その時期は弥生時代の初期あたりであるという。あるいはもっと前かもしれない。また、地球にもたらされた経緯だが、隕石によるものか、あるいは地球外生命体によるものか今のところ不明である。

この石から作られた七つの玉を所有していた卑弥呼は、その恐るべきパワーで国を治めていたという。だが、その玉を狙って闇の勢力が動き出した… 死期が近いことを悟った卑弥呼は七人の巫女に玉を託した。こうして全国に散らばった七つの玉を再び集めようとして血なまぐさい戦いが繰り広げられたのだ。これがジェネシスの物語である。

そして、時が過ぎ、七つの玉のひとつが吉備の国で見つかった。こうして玉のもつ不思議な力を得て温羅は巨大な城を築き、大和朝廷をも脅かす存在となったのだ。ちなみに七つの玉には卑弥呼が付けた名前がある。それぞれ、火、水、土、風、猿(智)、犬(力)、雉(愛)という。もうおわかりだろう。桃太郎伝説とは、七つの玉を取り巻く英雄物語なのである。

いずれにしても、ジェネシスは荷が重い。当分の間、封印しておいた方が無難だ。我々は当面、エピソード I に専念した方がいいだろう。エピソード I の謎だけでもどこまで解明できるかわかったものではない。きびだんご王国は、誰でも知っている桃太郎の昔話を語り、お土産となっているお菓子のきびだんごを広めるために活動しているわけだが、それは仮の姿であり、実は、エピソード I を追求することが開国の使命であったのだ。ジェネシスはいわば副産物である。

とにかく、エピソード I については、しっかりした報告をしてゆきたいと思っている。できれば、CGを使いまくったハリウッド映画のようなコンテンツを提供したいのだが、残念ながら今のところ予算がない。よってイラスト付きの報告書になるか、あるいは漫画みたいなものになるかもしれない。いずれにせよ、視覚的にわかりやすいエピソード I を目指している。

乞うご期待。

 

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アキモト長官の報告(補足)

桃太郎伝説の闇

昨日の日記で、アキモト長官からの報告について述べたが、彼は桃太郎の父親が吉備の国に潜入した理由として、伝説の七つのきびだんごの秘密を探るためであると言及していた。が、これは恐るべきことである。私の知る限り、伝説の七つのきびだんごのルーツは温羅伝説よりも何世紀も昔にさかのぼる話だ。つまり、エピソード I よりも前の物語、いわば桃太郎伝説ジェネシスの世界だ。まさかとは思うが、CIA48は既にジェネシスにまで調査対象を広げているのだろうか。アキモト長官、なかなか腹の読めない男だ。恐らく、報告書に記載の無い情報を幾つか隠しているに違いない。例えば、桃太郎に双子の妹がいたとか… そういえば、最近規律違反でCIA48をクビになった諜報員が二名いたっけ。彼女たちに聞けば何かわかるかもしれないな。

それはさておき、ジェネシスの物語で鍵を握る人物は卑弥呼だ。彼女もきびだんごにさえ出会わなければ平穏な生涯をまっとうすることができたであろうに…

とにかく、古来よりきびだんごの秘密に深く関わった者には不幸が訪れてきた。アキモト長官の身に何も起こらなければよいが。

さて、その後の調査で我々は桃太郎の両親が出会った場所をある程度特定することに成功した。それは吉備の中山で、当時この場所で行われていた祭りで出会ったらしい。恐らく厄払いを目的とした花祭りのようなものだったと思われる。古来より、花は散ると同時に風に乗って病や厄を四方八方に広めるという言い伝えがあり、これを沈めるための祭りが当時この辺りで行われていたらしい。

温羅伝説の時代、現在の岡山の市街地の大半はまだ海で、中山の頂上付近からは港が見下ろせたはずだ。風光明媚なこの場所で行われた祭りでは、隠密として活動していた桃太郎の父も、このときばかりは気を許して大いに楽しんだに違いない。そして、祭りの主役とも言うべき温羅の娘はさぞかし着飾って美しかったであろう。二人の出会いは運命のいたずらというほかない。

ちなみに、吉備の中山は、古今集や枕草子にも出てくる全国的にも名を知られた吉備随一の聖なる山だ。ところが、肝心の温羅の山城に関しては、日本書紀から抹殺されたのをはじめ、いかなる資料にも出てこない。当時としては別格の山城だったにもかからわずである。よほど知られては困る秘密があったに違いない。

我々は歴史の闇に葬られ、昔話にカモフラージュされた桃太郎伝説の真実をこれからも追求してゆきたい。

とにかく、調査を続行する。

 

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