最近、我が王国でおならが物議をかもしている。
女性の前でおならをすることがセクハラになるというのだ。そんなばかな、と思うのだが、おならを生理的に受け付けないという女性が増えている。つまり、生理的嫌がらせというわけだ。
しかし、セクハラは性的嫌がらせであり、生理的ではない。しかも、わざとやっているわけではないので嫌がらせというのは言いがかりとしか思えない。
とはいえ、おならというものは、たとえ我慢しても口から出るということをご存知だろうか。そうなのだ。これは生理現象であり、おならを我慢しても、最終的には口から少しずつガスが出ることが知られている。つまり、ガスに関しては防ぎようがない。
一方、音に関しては対策を立てることが可能だ。私の提案は、ズバリ「おなら笛」である。
これはお尻に取り付けるタイプの笛で、おならをすると生理的に気分の良くなる音が出るという仕組みだ。夏なら風鈴の音がいいだろう。秋なら鈴虫なんて風情があってよい。これを取り付けると、例えば、オフィスのあちこちで風鈴や鈴虫の音色が聞こえてくることになり、その場が清涼感で満たされるというわけである。
なんという優れた発想だ。
というわけで、誰かおなら笛を開発してください。