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夏の思い出(その2)

先日、庭の菜園を見ていて、ふとカメムシが目に留まった。

いまでこそ私はカメムシがあまり好きではないのだが、子供の頃に無数のカメムシを捕獲したことがある。

あれは確か小学生の頃だった。山陰へ家族で旅行に出掛けた折、途中のドライブインの駐車場の草むらで大量のカメムシを見つけた。

興奮した私は持っていたビニール袋に数えきれないほどのカメムシを捕獲したのだった。捕獲したカメムシの入った袋はそのまま大切に握りしめ、私は家族とともに山陰の温泉街にある旅館まで持って行った。

ところが、旅館に着いた途端、私のカメムシに対する興味が霧散してしまったのだ。その理由については全く思い出せない。おそらく、子供の気まぐれなのだろう。

とにかく、今や邪魔になったカメムシをどうしたものかと思ったわけだが、私は旅館の受付の若い女性にプレゼントしたのだ。なぜそんなことをしたのかよくわからない。もしかすると、その女性が好みだったので気を引こうとしたのかもしれないが、まだ小学生だったわけだし、それにカメムシで女性の気を引くという発想が信じられない。

が、渡したことは事実だ。その女性は「ありがとう」といって嬉しそうに私からカメムシが大量に詰まったビニール袋を受け取ったことだけは、今でも鮮明に記憶している。

あれから40年以上立った今、もしかして彼女は迷惑したのではないかと危惧している。

だが、いずれにしても微笑ましい思い出だ。

 

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夏の思い出(その1)

夏の思い出

やっと涼しい日が訪れてきた。とはいえ、まだ近所ではセミが鳴いているし、秋という感じはしないが、夏の終わりであることに違いはあるまい。 

さて、夏に別れを告げるのを惜しむようなセミの声を聞きながら、しばし子供の頃の夏の日の思い出に浸ってみた。 

最近の子供は部屋でゲームに熱中していたりするようだが、私の頃は外で虫捕りなどをしていたものだ。街中に住んでいたこともあって、虫がいっぱいいる田舎は憧れの的だった。 

いつだったか、とある高原のホテルに滞在したとき、家族全員で泊まれる広さの部屋がなかったために、私だけ特別に個室に泊まることができた。で、どうしたかというと、一晩中部屋の窓を開けっ放しにした上で電気をつけておいたのだ。 

すると、次から次へといろんな虫が飛んで来た。大量の蛾や大きなバッタ、蚊やアブやら嫌な虫が山ほど入って来たのだが、そのうちクワガタも飛んで来た。結局、徹夜でがんばった結果、クワガタが2匹とカミキリムシが1匹、そして無数の蛾や蚊で部屋が満たされたのだった。そういえば、ムカデなんかも侵入していたっけ。 

とにかく、私はクワガタが手に入ったので大いに満足したのだが、我々がチェックアウトした後で部屋の掃除に入った清掃員の方はさぞや迷惑したに違いない。 

う~む、懐かしい思い出だ。ほのぼのするなあ。

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おなら笛

最近、我が王国でおならが物議をかもしている。

女性の前でおならをすることがセクハラになるというのだ。そんなばかな、と思うのだが、おならを生理的に受け付けないという女性が増えている。つまり、生理的嫌がらせというわけだ。

しかし、セクハラは性的嫌がらせであり、生理的ではない。しかも、わざとやっているわけではないので嫌がらせというのは言いがかりとしか思えない。

とはいえ、おならというものは、たとえ我慢しても口から出るということをご存知だろうか。そうなのだ。これは生理現象であり、おならを我慢しても、最終的には口から少しずつガスが出ることが知られている。つまり、ガスに関しては防ぎようがない。

一方、音に関しては対策を立てることが可能だ。私の提案は、ズバリ「おなら笛」である。

これはお尻に取り付けるタイプの笛で、おならをすると生理的に気分の良くなる音が出るという仕組みだ。夏なら風鈴の音がいいだろう。秋なら鈴虫なんて風情があってよい。これを取り付けると、例えば、オフィスのあちこちで風鈴や鈴虫の音色が聞こえてくることになり、その場が清涼感で満たされるというわけである。

なんという優れた発想だ。

というわけで、誰かおなら笛を開発してください。

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iPSものコーナー

昨年は山中教授がノーベル賞を受賞されたりして、iPS細胞で大いに盛り上がった。

このiPS細胞、医学の分野で計り知れない可能性を秘めているらしい。病気の解明や新薬の開発など、医療技術の進歩が加速することは間違いないだろう。

そして、いずれは臓器を作り出すこともできるようになる日が来るに違いない。患者自身の細胞から作成できれば拒絶反応の心配がないし、第一、誰かから提供してもらうという心の重荷から解放されるのは大きい。

ところで、私の理解が正しければ、臓器そのものを個別に作成することを目指していると思うのだが、そうすると、肝臓やら腎臓やらを個別に作ることができるような日が来るということになる。

と、ここで私はふと気がついた。

それならば、牛のレバーをiPSで作ってしまえば、牛を殺さずにレバニラ炒めやレバ刺しが食べられるようになるのではないか。牛だけではない。その他の様々な動物の臓器やら筋肉やらを個別にiPSで作成できるとなると、究極的には漁も養殖も不要になってしまうと思うのだがどうなんだろう。

過渡期としては、天然の魚や畜産の肉と並んでiPSによって作成された肉などが店頭に並ぶことになろう。つまり、「天然もの」「養殖もの」と並んで「iPSもの」という新しい食材コーナーが出来るのだ。

う〜む、iPS恐るべし。医療問題だけでなく、食料問題まで解決してしまうとは…

しかし、スーパーの食料品フロアの一角を占める「iPS食材コーナー」には違和感を覚えるなあ。

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○○ジャパン

なでしこ

最近、スポーツ団体に○○ジャパンという呼称(愛称?)が非常に多くて困惑している。

なでしこジャパン、マーメイドジャパン、フェアリージャパン、さくらジャパン、マドンナジャパンなどといろいろあるのだが、皆さんはそれぞれ何のスポーツ団体を表しているか正確に指摘できるだろうか。

全て女子のスポーツチームで、それぞれサッカー、シンクロスイミング、新体操、ホッケー、野球である。

しかし、こうもいろいろな「○○ジャパン」があるともう収拾がつかない。おそらく今後も増え続けると思われるがいかがなものであろう。

私は歳のせいか、正直なところ、覚えきれそうにない。もういい加減、○○ジャパンはやめてほしいと思う今日この頃だ。ちなみに女子バレーボールの呼称は「火の鳥NIPPON」だが、NIPPONがジャパンに変容するのは時間の問題のような気がする。恐ろしいことだ。

それはともかく、昨今の日本人女性たちの活躍は目を見張るものがある。特に今回のロンドンオリンピックでは、バドミントンといい、卓球といい、アーチェリーといい、とにかく女子が大活躍をした。そして、団体競技ではないが、レスリングでは金メダルラッシュという快挙に圧倒された。

う~む、恐るべし日本女子アスリート。この調子で行けば、さらにおびただしい数の「○○ジャパン」が増産されることになるだろう。観衆もこれからは記憶力の時代に突入するに違いない。

などと、○○ジャパンに辟易している私だが、女子レスリングの方々を総称して呼称を提案しておこう。すなわち「アマゾネスジャパン」だ。

う~む。こうなると、もうわけがわからないな。

 

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