昨年の大地震に伴う津波では甚大な被害がもたらされた。日本が地震大国である以上、今後も津波とは縁が切れそうにない。古来より、ショーコリもなく津波による損害を受けてきた我々だが、もうそろそろ津波を克服する手段を開発すべきであろう。
もっとも単純なのは防波堤を築く事だ。これは昔からやってきた。だが、今回のように10メートル近い大きな津波がくれば従来の防波堤などひとたまりもない。かといって30メートルを越えるような防波堤を海岸線に隈無く建設するというのは非現実的である。
どうやら、ここにこそ人類の英知を結集し、新しいテクノロジーを生み出す必要がありそうだ。
例えば、津波のエネルギーを熱などの別のエネルギーに変換して沿岸部へ到達しないようにするというのはどうか。しかし、これでは波力発電と同じで目新しいものはないし、大津波なら波力発電のキャパシティを越えるので、やはり解決策にはならない。
そこで、まだ誰も着想していない新次元の解決法を提案する。
それは、人工衛星から特殊な電波を海面に照射し、津波に対して逆位相の波を起こして、これを津波にぶつけるという案だ。ようするにヘッドフォンのノイズリダクションの原理と同じである。音が波であるという性質を利用し、逆位相の音波をぶつけることで、騒音が耳に届かないようにするアレである。津波が発生したことをうけて、沿岸部から沖へ向けて逆位相の津波を発生させる。これが、沖から沿岸部へ迫る津波と中間地点でぶつかり、津波が消えてなくなるという仕組みだ。
津波の発生をリアルタイムで把握し、全く同じ大きさの波を同じ速度で正確に沿岸部から沖へ向けて発生させなくてはならない。確かに難しい技術だが、現在の人類のテクノロジーなら十分可能ではないだろうか。
ただひとつだけ問題がある。人工衛星から人工的に津波を発生させることができるようになると、これを軍事に転用する国が出てくるであろうということだ。津波発生装置を武器として使用すれば、大量破壊兵器となりかねない。
でもまあ、全ての国が持てばお互い様だし… って、それは核兵器拡散思想と同じではないか。危ない、危ない。
やはり津波は危険だ。
きびだんご王国のFacebookページは、コチラ。