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きびだんご王国 桃太郎伝説

後楽園と桃太郎アイス

アイスクリーム

少し春めいてきたかと思ったら、昨日今日と肌寒い日が続いた。もうすぐ四月だというのに外出にコートが欠かせない有様だ。これでは風邪をひいてしまいかねない。早く暖かくなってほしいとつくづく思う。

さて、暖かくなったら後楽園の周りから旭川を上流に向かって散歩するのが私の楽しみである。特に子供の頃は毎日のように河原で遊んだものだ。あの頃はとにかく昆虫が山ほどいた。ちょっと草むらに足を踏み入れただけで、バッタが何匹も飛び出してきたものだ。赤や青に輝く小さな甲虫もたくさんいたし、水たまりにはハイイロゲンゴロウなども泳いでいた。

しかし、度重なる護岸工事や遊歩道の整備に伴い、こうした昆虫たちもめっきり姿を消してしまった。私が子供の頃に親しんだあの光景を今の子供たちに見せることはもうできない。そう思うとなんだか寂しい気がする。

確かに遊歩道の整備はサイクリングには有り難い。しかし、うっそうとした雑草の中で遊んだ記憶と草の匂い、昆虫たちとの出会いは私の少年時代にとって大きな宝物である。私としてはなるべく自然のままを後世に残したいと思う今日この頃だ。

さて、川沿いの散歩といえば、どうしても忘れられないのが、パリでの思い出である。ノートルダム寺院の裏にシテ島という小さな島があるのだが、この島の入り口、つまりノートルダム寺院のすぐ裏に有名なアイスクリーム屋がある。残念ながら名前を思い出せないのだが、私はパリを訪れるたびにこのアイスクリーム屋でアイスクリームを買い、食べながらセーヌ川のほとりを歩くのがおきまりの散歩コースだった。ちなみに、ノートルダムのノートルとは「私たちの」という意味のフランス語である(正しい発音はノトル)。また、ダムは「女性」という意味だ。つまり、ノートルダムとは「私たちの女性」すなわち「聖母マリア」のことである。

話が逸れたが、とにかく私にとってセーヌ川とアイスクリームは切っても切れない関係なのである。そうだ。旭川でも同じことができないだろうか。誰かが名物となるアイスクリーム屋を経営すればいい。場所は蓬萊橋のたもとあたりがいいだろう。そう言えば、地形の上でも後楽園そのものがシテ島とよく似ているではないか。とても偶然とは思えない。よし、ここに新しい名物として桃太郎アイスを販売するおしゃれな専門店を出すのだ。そして、アイスクリームを食べながら後楽園の周りを散歩するというのを新しい岡山っ子のライフスタイルとして観光客にアピールしようではないか。肝心の桃太郎アイスだが、白桃味を基本に、マスカット味なども揃えればいいだろう。ちょっと安易な気もするが。

というわけで、どなたか資本のある方はアイスクリーム屋を出店していただきたい。えっ、夏しか商売にならないだろうって。そんなことはない。シテ島のアイスクリーム屋は真冬でも行列ができる繁盛店なのだ。要はやる気である。

桃太郎アイスで岡山を盛り上げてもらいたいものだ。

 

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