私はとにかく読書が好きだ。暇さえあれば本を読みあさるし、小遣いさえあれば本屋に走る。ここ一週間でも10冊以上買ってしまった。
というわけで、私の部屋は本だらけである。もちろん、壁という壁は本棚で埋まっている。せっかくの窓も本棚で塞がれていて開け閉めができない状態だ。部屋に置ききれなくなった書籍は仕事場の本棚に民族大移動を余儀なくされ、仕事場もいつの間にか本棚で埋め尽くされつつある。
かつて井上ひさしは本の置きすぎで自宅の床が抜けたというが、人ごとではない。そろそろ何か対策を考えねばなるまい。
とりあえず頭に浮かんだ対策は次の三つである。
その1: 本棚以外の家具を捨てる
その2: 大きな書庫を完備した広い家を建てる
その3: 蔵書を電子書籍化しクラウドに上げる
おそらく、将来的には3が有望だろう。これが実現すれば六畳一間のアパート暮らしでも国立図書館並みの蔵書に対応できる。しかし、今はまだ問題が多い。私の蔵書は電子化されていないものがほとんどだし、これを業者に頼んで全て電子化するというのも大変だ。それに、私は紙媒体が好きときている。今のところ3はない。
では2はどうか。魅力的な選択肢だ。できれば空気のいいところに広い家を立て、中世ヨーロッパの大学図書館風の書庫を持つことができればどんなに快適だろう。こうなると、まるで図書館の中に住んでいるような感覚だ。こんな家を建てたら二度と外出しなくなるかもしれないな。だが、今は予算がない。
ということは、現実的な解決策は1ということになる。しかし、私の部屋は本棚のために既にテレビも冷蔵庫もおっぱらってしまった。あと捨てられる家具と言えば、テーブルとワインセラーとピアノとベッドくらいしかない。やはり、ここは涙をのんで重要性の低い書籍を売りに出すことも考えなくてはならない時が来たのかもしれない。
手始めに山ほどある整理術と片付けの本を処分してみるか。
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