ネットで食品を買う場合、お届け時間指定で「午前中」を指定しない方がお得だということをみなさんはご存知だろうか。
実のところ、多くの人が「午前中」指定をする。その方が早く届くと思っているからだろう。しかし、食品の場合、「午前中」の指定はしない方がよい。その方が新鮮な食品が届く可能性が高いし、そもそもネット業者の間では「指定なしが最速」というのが暗黙の了解なのである。
解説しよう。例えば東京の人が岡山のきびだんごを注文したとする。岡山から宅配便で発送すると、通常の最速指定は翌日の14:00～16:00だ。従って、もし「午前中」の指定があれば、前々日に発送しなくてはならない。つまり、１日古いきびだんごが届くことになる。きびだんごなどは賞味期限が長いので大して問題にはならないが、消費期限の短い生菓子だと１日の違いは大きい。だから、食品の場合、「午前中」の時間指定はしない方がお得なことが多いのだ。（岡山から東京の場合、前日でも朝早く発送すれば、翌日の午前中に届く可能性もなくはない。が、どこにも保障はない。）
ところで、賞味期限と消費期限を混同している人がいるが、これらは本質的に同じである。賞味期限が5日以内のものを消費期限と称しているにすぎない。
それにしても、ネットで買い物をする人にはうっかりさんが多い。例えばお菓子の製造日とお届け日を同じ日に指定したりする人が後を絶たない。そんなことは不可能ではないか。この場合、業者は製造日を変更するかお届け日を変更するかを顧客に問い合わせるのだが、注文時に記載されたメルアドが間違っていることは日常茶飯事である。しかも、何度電話しても出てくれない…
メルアドが正しく、確認を促すメールがちゃんと届いていても、全く返信をしてくれない人もいっぱいいる。メールのタイトルに【要返信】と書いておいてもだ。もう世の中どうなっているんだか。
こんなのはまだいい方で、プレゼント企画などやろうものなら一発で人間不信になる。私はかつて某サイトでプレゼント企画を担当したことがあるのだが、欲の固まりのような飢えた応募者がうじゃうじゃいて辟易したものだ。一人で100回近く応募する人や、一人で15人もの名前を名乗って応募する人、一人で幾つものメルアドを使い分ける人など枚挙にいとまがない。こういう人たちは大抵コメント欄に同じ文章をコピペしてくるので、こうした文章を登録して検索を掛けると一気に駆除できる。一度不正が見つかったメルアドは登録してあり、金輪際当選しないことはゆーまでもない。一番見抜くのが難しいのが現住所と実家の両方で応募し、しかも名前もメルアドも異なるという人だ。それでも私は見抜く。ここからは企業秘密なので詳しくは語れないが、私はプレゼント企画の不正応募者に関しては論文が書けるほどのエキスパートなのだ。
当時、こうした不正応募者はリストを作って保管していた。ちなみに、私はこのリストをデスノートと呼んでいた。
が、こうした作業は心身ともに疲れる上に、人間が嫌いになってしまうという副作用があるため、私はきっぱりと足を洗った。もう二度とプレゼント企画に携わることはないだろう。
それから、最近話題になっている「食べログ」などのショップ評価のやらせ問題だが、これは昔からある。やらせによる高評価もさることながら、低評価も怪しい。競争相手からの嫌がらせもあるだろうし、宅配会社の配送が遅れたことに対する八つ当りも相当ある。結局、正しい情報は自分自身でつかみ取るしかないのだ。
きびだんご日記では、せっかく読んでくれている方々のために、時折有益な情報を提供したいと考えている。
たとえそれが業界の利益に反することであっても。
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