きびだんご王国 | 桃太郎伝説ときびだんごについて、岡山の有志が集まって楽しく語るサイト

きびだんご王国 桃太郎伝説

命名

子供の命名

以前、結婚式のアルバイトを頼まれたことがある。牧師役だ。なんでも簡単な講習を受けるだけで資格が得られるという。別にキリスト教徒である必要もないとのことだった。

どこまで本当か知らないが、胡散臭かったため引き受けなかった。そもそもキリスト教徒ですらない牧師とは一体何者なのだろう。とにかく、結婚式用の牧師とのことだが、そんないい加減なことでよいのだろうか。もっとも、新郎新婦もキリスト教徒でなかったりするわけだし、ホテルのチャペルもバチカンから認可された教会でもなんでもないのだから、あまり深く考える必要はなかったのかもしれない。

で、首から十字架をかけて、聖書を持って現れる。別に漫画本を持っていても誰も気がつかないだろう。そして、うやうやしく新郎新婦の前に立って暖かい言葉を掛ける。

「汝と汝は今何時…」などと言ってそれなりのギャラがもらえるわけだ。

う~む、考えてみるとこれはオイシイ仕事だったのかもしれない。

だが、私のように根が真面目な人間は、やはり他人の人生にいい加減な気持ちでは関わることができないのだ。関わる以上は全力投球である。

実は先日も知人の夫婦に子供が生まれるとのことで名前の相談を受けた。なんでも女の子だったら「光(ひかる)」にしようと思うが、男の子だったらどうしょう。できれば「光」という字を使いたいのだが、という相談だった。

私は三日三晩とことん誠実に思案した。そして、彼らに自信を持って提案した。女の子に「ひかる」という現在形を用いるのであれば、男の子には「ひかった」という過去形を用いてはどうだろう。字はもちろん「光太(ひかった)」だ。

我ながらナイスアイデアだと感心したのだが、その後彼らから連絡がない。結局女の子が生まれたそうだが、最終的には名詞形の「ひかり」にしたそうだ。確かに名前だから名詞形が理にかなっている。反論の余地はない。

今回は不採用だったが、命名のセンスには自信がある。他人の人生に関わることなので決していい加減な命名はしない。みなさんも命名に困ったら是非私に相談してほしいものだ。

 

きびだんご王国のFacebookページは、コチラ

カテゴリー : もろもろ