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ノスタルジー

昭和の風景

最近、ノスタルジーに浸ることが多くなった。最新の電気製品に囲まれていると、ふと昔の生活を思い出し、気持ちがタイムスリップしてしまうのだ。

例えば、私が子供の頃のテレビはまだ真空管テレビで、もちろん白黒だった。スイッチを入れてから画像が表示されるまで何分かかったかわからない。リモコンなどはなく、ダイヤル式のチャンネルを回しているうちにはずれたりしたものだ。電話も真っ黒のダイヤル式で、それ以外に長方形の壁に掛けるタイプの小さな電話もあり、こちらはダイヤルではなく、ツマミの付いた取っ手のようなものが側面に付いていて、これをグルグル回して通信したものだ。

携帯電話もポケベルもなく、中学から使用を許された腕時計が、とにかく嬉しかったことを鮮明に覚えている。

今では考えられないが、当時は高校生でも帰宅途中に喫茶店に寄ると不良行為として補導された。特に学校の帰りに駄菓子屋などでお菓子を買うと、「買い食い」などと言われて先生だけでなく、地域の大人たちからも注意を受けたほどである。

しかし、今思えば素朴だが楽しいことも多かった。テレビゲームなどまだない時代で、休みの日は近所の広場に集まってソフトボールをしたりして遊んだものだ。小さな亀を持ち寄って亀のスピード競争なども結構やった。

そして、特筆すべきはテレビ番組が結構衝撃的な内容だったことだ。特に怪奇ものは本当に怖かった。今でも思い出すのは「怪奇大作戦」だ。主役の牧史郎を演じた岸田森の目つきが不気味で、彼の顔を見るだけでゾッとしたものだ。「妖怪人間ベム」だって初回放送版は本当に気持ち悪く、「ゲゲゲの鬼太郎」もやはり初回放送版はかなり怖い内容だった。

その後、これらの番組は続編やリメイク版などが制作されてきたが、ちっとも怖くない。恐らく「教育的配慮」の観点から、今の子供たちには不適当と思われるショッキングなシーンや残酷なストーリーを意識的に避けているのであろう。特に「ゲゲゲの鬼太郎」はただの子供アニメに成り下がってしまった。

私としては「教育的配慮」も大切かもしれないが、あまり子供を甘やかさない方がよいと思う。怖くて泣き出す子供がいてもいいではないか。それが人生だ。最近では教師は生徒に手を出してはいけないそうだが、私が子供のときは毎日のようにゲンコツを受けたものだ。ビンタだって珍しくなかった。上級生に屋上に呼び出されて大勢を相手にケンカになったこともある。何度も怪我をした。しかし、自分の道は自分で切り開くしかない。立ちはだかるものは片っ端から叩きのめして私は歩いて来た。そういう子供だったのだ。

最近の子供たちは甘やかされて軟弱になってしまっているのではないか。そう危惧している。

世の中が便利になりすぎたのかもしれない。

 

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