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夏の思い出(その2)

先日、庭の菜園を見ていて、ふとカメムシが目に留まった。

いまでこそ私はカメムシがあまり好きではないのだが、子供の頃に無数のカメムシを捕獲したことがある。

あれは確か小学生の頃だった。山陰へ家族で旅行に出掛けた折、途中のドライブインの駐車場の草むらで大量のカメムシを見つけた。

興奮した私は持っていたビニール袋に数えきれないほどのカメムシを捕獲したのだった。捕獲したカメムシの入った袋はそのまま大切に握りしめ、私は家族とともに山陰の温泉街にある旅館まで持って行った。

ところが、旅館に着いた途端、私のカメムシに対する興味が霧散してしまったのだ。その理由については全く思い出せない。おそらく、子供の気まぐれなのだろう。

とにかく、今や邪魔になったカメムシをどうしたものかと思ったわけだが、私は旅館の受付の若い女性にプレゼントしたのだ。なぜそんなことをしたのかよくわからない。もしかすると、その女性が好みだったので気を引こうとしたのかもしれないが、まだ小学生だったわけだし、それにカメムシで女性の気を引くという発想が信じられない。

が、渡したことは事実だ。その女性は「ありがとう」といって嬉しそうに私からカメムシが大量に詰まったビニール袋を受け取ったことだけは、今でも鮮明に記憶している。

あれから40年以上立った今、もしかして彼女は迷惑したのではないかと危惧している。

だが、いずれにしても微笑ましい思い出だ。

 

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