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消えゆく日本の伝統

消え行く日本の伝統

お客からの依頼でお菓子に熨斗を付けることはよくあるのだが、この熨斗というもの、いろいろと誤解されているらしく、面倒な問題が起こることも少なくない。

例えば、結婚式などでは紅白の結びきりの熨斗が用いられる。これは一度結婚したら生涯添い遂げるのが前提だからだ。よって蝶結びなどは御法度である。ところが、こんな常識を全く知らない若者が増えている。結婚祝いにも関わらず、平気で蝶結びを選ぶお客がいて困惑することも少なくない。その度に連絡をとって、熨斗について説明し、結びきりに変更するわけだが、どうしてこんな基本的なことを知らないのだろうか。

正直、紅白の蝶結びで品物を渡そうものなら、何度でも別れて再婚してね、という意味になってしまうではないか。快気祝いでも同様だ。蝶結びなら、何度でも病気になってまた入院してね、という意味になってしまう。

どうやら、学校では社会常識を教えていないようだ。英語など外国語を教える暇があったら、日本の伝統や文化、歴史をもっとしっかり教えるべきではないだろうか。

そうそう、最近特に多くなったのが、キラキラネームだ。出産祝いなどで子供の名前を熨斗に書くことがあるのだが、どうも最近は何と読んでいいのか見当もつかない名前が増えた。当て字やら造語やらアニメのキャラクターの名前やら、とにかく、これで本当に日本人なのかと疑いたくなる名前のオンパレードである。こんなヘンテコリンな名前を付けられた子供は将来相当嫌な思いをするに違いない。心から同情するが、それにしてもそんな名前を子供に付ける親というのは脳が溶解しているとしか思えない。

が、キラキラネームですら、微笑ましく思えるほどの驚愕の名前に遭遇した。なんと、絵文字なのだ。もはや漢字でもひらがなでもカタカナでもない。絵文字である。

私は法律に詳しくないので、果たして絵文字の名前が登録できるのかどうかよく知らない。もしかすると愛称か何かかもしれない。だが、熨斗に書く名前の依頼で絵文字というのが、実際にあったのだ。仕方がないので、絵文字を熨斗に書いたが、どう考えてもおかしい。私が古風な人間だからかもしれないが、それにしても納得がいかない。世の中、一体どうなってしまったのだ。私が慣れ親しんだあの日本という国はどこへ行ってしまったのだろう。

そういえば、私が心に描く日本女性も完全に絶滅危惧種になってしまった気がする。

 

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