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鰻丼

鰻丼はタレが命

夏といえばウナギの季節だが、今年はウナギが品不足らしく、全国的に高値で取引されている。私自身はそれほどウナギが好きではないので、あまり興味はないのだが、それでも子供の頃に近所の食堂で食べた鰻丼には懐かしい思い出がある。

鰻丼と言えば、なんといっても甘みのあるタレが勝負だ。これは江戸時代に発明されたそうで、それ以来、鰻丼が人気メニューとなったのだが、確かにうなずける味だ。

で、このタレだが、鰻丼屋ではどこもかしこも「秘伝のタレ」と言って自慢するのが常となっている。なんでも江戸時代から続く老舗の店では、代々タレを継ぎ足しているというではないか。先日、テレビを見ていると、東京のとある店の主人が、いかにも年季の入った風情のタレ壷の前で「まだ一滴くらいは江戸時代のタレが含まれているかもしれませんよ」と得意げに話していた。

おい ! それゃあ、賞味期限切れじゃねぇか !!

と思わずテレビの前で叫んでしまった。いくら秘伝のタレとはいえ、江戸時代から継ぎ足していては賞味期限切れもはなはだしい。明らかに食品衛生法に抵触している。どうしてそんな不衛生なものを人々はありがたがって食べるのだろう。これがお菓子なら、絶対に食べてもらえない。「え~、うちのきびだんごの原材料は江戸時代からこの釜の中にあります」などと言おうものなら、保健所が飛んで来るに違いない。どうして鰻丼のタレだけは許されるのだ。これは不公平だ。人権侵害だ。憲法を守れ !!

などと叫んでも無駄だ。この国の住民はウナギというだけで正常な判断力を喪失してしまうらしい。

ただでさえ暑い夏が、ウナギ熱でさらにヒートアップしてゆく。私には無駄に熱いだけのような気がするのだが…

 

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