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消費税

消費税は上げてほしくない

今日、国会で消費税の引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案が衆院を通過した。いずれ上げなくてはならない日が来るとは思っていたが、しかし、今このタイミングで上げる法案を通す必要があったのかどうか疑問だ。そもそも、民主党は上げないということで政権交代を果たしたのではなかったのか。全く政治家というものは信用できない生き物だ。

それはともかく、消費税の税率変更は、小売業社にとってはなはだ迷惑な話である。まず、言うまでもなくプライスカードを全て変更しなくてはならない。コンピュータの伝票発行システムの設定も変更が必要だ。包装紙などに価格を記載している場合は、包装紙を印刷し直すか、価格の上に貼る訂正シールを作らなくてはならない。顧客は、買うときに支払う金額が高くなることに不満があるだけかもしれないが、小売業界ではそれ以上に膨大な経費が掛かるのだ。

政治家はこうした小売業界の苦労を知っているのだろうか。もし知っていたら、まず8%、次に10%など二段階方式など唱えるはずがない。今も述べたように、税率が変更されると販売システムなどを変更しなくてはならないため、大変な労力を余儀なくされるのだ。だから、もし引き上げるなら、一度に引き上げてもらいたい。二段階方式など迷惑千万である。

ちょっと考えてもわかるが、百貨店などでは数えきれないほどの商品を扱っている。これら全ての商品についてプライスカードやタグを手作業で変えてゆかねばならないし、それに連動してコンピュータソフトの商品設定も手作業で変更しなくてはならない。この場合の価格表示だが、取引先によっては税込み価格の端数を切り捨てにするところや、四捨五入するところ、あるいは別の方式をとるところなど様々で、気をつけないと間違えてしまう。

さらに、納品伝票ときたら、納品先によって、売価、原価ともに税込み表示にするところとどちらも税抜き表示にするところがある。かと思えば、中には売価は税込み表示、原価は税抜き表示で納品伝票を書かねばならないところまである始末だ。

こうなると、当然のことだが、消費税が導入される前日は業界の担当者たちはみんな徹夜作業になる。実は何を隠そう、前回消費税が5%に上がった日、私はひとり徹夜で残業をする羽目になったのであった。だから、今後8%、10%と二段階に税率が引き上げられるというのは、正直なところ、悪夢でしかない。

というわけで、できることなら消費税は上げてほしくない。仮に上げるとしても一度で済ませてほしいものである。

 

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