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運転免許証更新

ポルシェ

運転免許証の更新に警察署に行ってきた。スイスやフランスなどヨーロッパの国々では、永久免許といって、一度取得すると一生更新のない運転免許を採用しているところが少なくない。だが、我が国では五年に一度、または三年に一度の更新が義務づけられている。私に言わせれば、更新手数料を稼ぐための単なる税金政策だと思うのだが、なんとかならないのだろうか。

とにかく、更新しなければ免許がなくなってしまうので仕方なく手続きを行った。まず指定のサイズの写真を提出したのだが、なんと、ここでトラブル発生。首から下があと7センチほど映っていないとダメだというではないか。せっかく400円払って照明写真撮影機で撮影してきたというのに、なんということだ。だいたい首から下は服である。こんなものがあと7センチ程度映ったからといって何になるというのだろう。裸なら、痣があるとか、傷があるといった身体的特徴を示す場合もあるだろうが、服を着ているわけだから、本人確認にとって何の意味もなさないではないか。

とはいえ、相手は警察だ。ゴネたところで何も得るものはない。私は担当のおばさんに百万ドルの笑顔をプレゼントし、再び写真を撮影するために警察署を後にしたのだった。

さて、今度は規定どおりの写真を撮影し、書類の記入も済ませ、滞りなく手続きを終えた。更新手数料の支払いの際に、交通安全協力金の1500円をお払いになりますかと尋ねられたが、もちろん断った。誰が払うか、そんなもん。大体写真代の400円を損したばかりではないか。私はそんなお人好しではない。

そもそも、交通安全協力金だが、払う必要などどこにもないのだ。払わなかったからといって何か不利なことが発生するわけでもなんでもない。あくまでも任意なのである。ところが、ここが役所のいやらしいところで、免許更新の際にさりげなく提示すると多くの人は強力しないと免許の更新に悪影響が出るのではないか、などと不安になってしまうのだ。このあたり、人間の心理をうまくついた実に卑劣なやり方だ。

金額の設定もいやらしい。もしこれが一万円だったら、たとえ不安になっても断る人が大半だろう。だが、1500円という一見たいしたことのない金額だと、まあしょうがないな、と自分を説得してしまう。まさに見事としかいいようのない金額設定だ。相当のワル、いや、心理学のプロが加担していることはまちがいないだろう。

はっきり言っておく。交通安全協力金は払う必要はない!!

実は、すでに我々は駐車違反や右折禁止違反、一時停止義務違反といった軽微な違反で罰金という名の「協力金」を十分払っているのである。これ以上払ってやる必要などどこにもないではないか。払っている人はみんな人が良すぎる。とにかく、払わなくてよいものは払わなくてよいのだ。

そもそも、ヨーロッパの先進国では永久免許ではないか。日頃から国際化とかグローバリゼーションなどと叫んでいる政府が、こと運転免許の話になると五年ごと、または三年ごとに更新というローカルルールに固執しているのはなぜだ。車検だって、存在しない先進国だってあるのだ。この件に関しては、この国は国際化を図りたいのではなく、税収を安定させたいだけのようである。要するに、都合のよい時だけ国際化を掲げ、都合の悪いことは国際化しないという態度だ。みんな、人が良すぎる。そろそろ怒ってもいいと思うのだが。

さすがに、永久免許というのは私もどうかと思うのだが、かといって五年ないし三年ごとに更新というのもいささか度が過ぎているのではあるまいか。それでこの国の交通事故がほとんどないというのなら話は別だが、毎年おびただしい数の交通事故が起きていることはみなさんご存知の通りである。頻繁に免許を更新しても事故は減らないのだ。

私の考えでは、免許はある年齢までは最低でも10年に一度の更新でいいと思う。あるいは20年に一度でもいい。そして高齢者になるに従って、更新頻度を上げてゆくのだ。その方が現行制度よりはるかに合理的だと思う。ただし、税収は減る。国民に優しく、政府に厳しい案だから、政府が取り組むとは思えない。だが、勇気ある政治家がそろそろ出てきてもよいのではないだろうか。

頻繁に行われる運転免許証更新の制度は、実に巧妙な国民財産の搾取であると私は思う。
(画像は愛車ポルシェ)

 

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