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本屋で立ち読みをしていてふと気づいたのだが、どうも最近安易なタイトルの書籍が多くないだろうか。例えば、「努力しなくても成功する○○のワザ」とか「誰でも億万長者になれる○○の法則」とか「あっさり夢が叶う○○の習慣」とか「あなたも今日から○○になれる秘密の言葉」とか「ラクして、自由自在に○○できる方法」といった類いの書籍だ。

なるほど、なんとかして売り上げを伸ばそうという努力は評価しよう。だが、タイトルにあるような表現に著者は責任が取れるのかといえば、取れるはずがあるまい。だいたいそんなうまい話があれば本など書かずに自分ひとり人生を満喫していれば済む話だ。いや、既に著者は成功を収めており、その成功を人々にお裾分けしたいから書いてみたと主張するかもしれない。だったら、無料でノウハウをお裾分けすればいい。既に十分成功しているのなら、さらに本を売って儲ける必要などないと思うがいかがだろう。

もしかすると、こんな安易なタイトルの本が売れるというのも、ここ30年近く続けられたゆとり教育のせいかもしれない。厳しい競争を避け、なるべく快適に人生を過ごすことを教えられた世代の人々には、このようなタイトルが心地よいのかもしれない。

しかーし!! 熱血青春ドラマを地で行く学生生活を送った世代としては、こういう安易なタイトルの書籍には違和感を禁じ得ないのだ。私なら、もっと深くて趣のあるタイトルの書籍を出版するだろう。

例えば、「努力してもダメかもしれない○○のワザ」とか「誰かひとりでも億万長者になればラッキーな○○の法則」とか「あっさり挫折する○○の習慣」とか「あなたも30年後には○○になれるかもしれない秘密の言葉」とか「苦労して、試行錯誤の上に○○できる方法」といった感じだ。あるいは、「努力は人を平気で裏切る」とか「もうダメだと思った時はあきらめろ」などというタイトルも捨てがたい。

う~む、我ながら美しいタイトルだ。思わず買ってしまいたくなる衝動を抑えきれない。実は本屋に行く度にこういうタイトルの書籍を探しているのだが、いまだにお目にかからないのだ。なぜだろう。大ヒット間違いなしなのだが。

それはさておき、安易なタイトルの書籍がこれだけ書店に溢れているということは、世の中にはそのような書籍を読んでも成功しない人が溢れているということを意味する。

結局、成功する人は一握りなのだ。そして一握りであるがゆえに、一般的な方法論などは存在しないのである。あるのは一握りの人にだけ有効な特殊なノウハウだ。だから彼らの成功体験などまねしても上手くいかないのだろう。

などと言ってみたが、もし私が成功したら、恐らく「君にもできる○○の教え」などというタイトルの書籍を出版して儲けるだろう。実は私も結構ワルなのだ。

 

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