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いつでもお好きなときに

おもてなし

ニュースによると、某ショッピングモールの24時間セールの流通総額がたった一日で130億円を記録したという。大変な金額だ。このニュースを聞いて私は驚くというより、呆れたのであった。

だいたい、そんなに買う必要などないではないか。よっぽどお金が余っているならともかく、今は世界的な不況で国内の経済も大変なときではなかったのか。みんなもっとお金を大切にしようよ。そう思ったのは私だけだろうか。

確かにタイムセールやバーゲンセールなどに人々が殺到する心理はわかる。「安い」というのと「今だけ」という二つのキーワードがあるからだ。でもよく考えてほしい。「本当に今必要」というキーワードも満たしているだろうか。

私の場合、本当に必要なものは普段からピックアップしてメモしている。そして絶えず優先順位を調整しておき、お金に余裕ができたときに順位に従って一括で買うのだ。若い頃は欲しいものは多少無理をしてでも分割で買ったりしていた。だが、それはもう昔の話だ。私は電話料金のような月々の支払いを除けば、あらゆる買い物は一括である。将来は景色のいいところに家を建てたいと思うが、一括でなければ買うつもりはない。一括で買えるものが私の経済力の範囲内のものであり、自分の経済力の範囲内で暮らしている限り何の問題も生じない。

だから、タイムセールやバーゲンセールなど「お得な」情報が耳に入っても全く心が動かないのである。必要なものを必要なときに必要なだけ購入する。これが私のスタンスだ。今買えばお得だからといって、来年必要なものを今購入するという発想は私にはない。どこがタイムセールをしようと、私の心の中のタイムセールと時期が一致しない限り、それはタイムセールでもなんでもない。「タイム」の支配者は私だ。他人ではない。

ところが、世の中の動向を見ていると、デパートやショッピングモールの「タイム」に自分たちの「タイム」を合わせている人々が実に多いことに驚く。「タイム = 時間」はそんなに安っぽいものではない。ひとりひとりが持つ宝ではないか。他人のでっちあげた時間に身も心もそして財布の中身までも合わせる道理はないのだ。一日130億円といえぱ、もちろん売り上げた会社は大喜びだろう。ひょっとすると我が国の経済にとってもプラスの側面があるかもしれない。だが、本当は不要だったのについ衝動的に買ってしまったという人々とその不要な商品の立場はどうなるのだろう。

テレビのCMなどを見ていても、消費者の心理をあおるようなものが多い。「考えている暇はない。今すぐお電話を!」といった狙いが透けて見える。確かにそれは商売の常套手段かもしれない。だが、私が商売人なら自分の商品を本当に必要とする人に納得して買ってもらえればそれでいいと思う。あおってまで売り上げを上げたいとは思わない。

「今だけ」ではなく「いつでもお好きなときに」どうぞ。こういう商売人もいていいはずだ。そういう商売人に活気が戻った時、この国の経済は本物になるのではないだろうか。

 

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