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下手な翻訳にうんざり

翻訳書

今日、とあるパレスチナ人の書いた思想書というか哲学書というか文化評論書とでもいうベき書籍を読んでいた。彼の書籍を読むのはこれが三冊目だが、内容が深く、普段軽薄なビジネス書などを多読している私にとっては大切な著者である。

が、今回の書籍は内容が非常に難しく、はっきりいってよくわからない。表現が哲学的なせいかと思って読んでいたが、原因がわかった。翻訳が下手なのだ。まあ、いつものことだが、翻訳書を読んでいてよくわからない場合は、まず翻訳が原因だと考えて間違いない。

普通に通用する日本語を使えばよい箇所で、わざわざカタカタ表記の外来語にしてみたり、否定の否定のそのまた否定みたいな、結局どっちなんだといった言い回しが出て来たり、もう読みにくいことこの上ない。こちらは辞書を引く時間を節約しようとして翻訳書を買っているのに、何度も何度も読み返さないと意味がわからないような翻訳文では、かえって時間がかかってしまう。どうやら原語で読み直した方がいいようだ。

とにかく、一度読んで意味がわからなければ翻訳として失格である。少なくとも私が翻訳する場合は、誰でも一度でわかるように仕上がっているかどうか入念にチェックする。誰が読んでも正確に意味が伝わるようでなければ翻訳家としてギャラを得てはいけない。

とはいえ、巷には出来損ないの翻訳書がゴロゴロしているのが現実だ。私の場合、外国の小説などは著者ではなく、翻訳家の名前を見て購入したりしているほどである。それほど優秀な翻訳家は貴重な存在だ。

ところが、専門書の場合、大抵その道の専門家が翻訳していたりする。つまり、その分野のプロではあるが、翻訳に関してはプロではないという方々が翻訳しているわけだ。だから、専門書の翻訳書は質の低いことが多く、大抵の研究者は原著を読むことになる。

どうやら、解決策は原著を読む速度をアップするしかないということらしい。

 

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