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不安だ

不安

最近どうも一人前でない日本人が多いような気がする。

まず気になるのは言葉遣いだ。これは新聞やテレビといったメディアの責任もあるが、とにかく間違いが多すぎる。

最も多いのが、次の二つだ。

1) 檄を飛ばす
2) 豹変する

1) は檄文と呼ばれる決起を促したり賛同を求めたりする文書を送りつけるということで、激励するという意味ではない。よく、高校野球に関する放送や新聞記事で監督が選手に檄を飛ばすなどという表現に出くわすが、大間違いだ。

2) は、豹の毛が生え変わって美しくなるということから、立派な人物は過ちを認めて考えを改めるという意味で、褒め言葉である。よく、選挙のときは減税路線だったのに当選したとたん増税路線に豹変したなどという表現を耳にするが、大間違いだ。

こうした大間違いの日本語に出会うと、その人物の教養を疑うわけだが、しかし、今回私が指摘したいのは、こうした間違い以前の、もはや日本語の体をなしていないメチャクチャな日本語で会話をしている若者が多いということだ。はっきりいって、このレベルになると、もはや通訳を介さないかぎり意思の疎通は不可能だ。

敬語が使えないのは当たり前。ら抜き言葉も当たり前。それどころか、会話そのものが成り立たない日本人が増殖しているのが今の日本だ。こんな状態で本当に小学生から英語など学ぶ必要があるのだろうか。なにせ社会人になっても日本語が話せない者が続出している今日である。私は不安を感じて仕方がない。

だが、問題は若者だけではない。最近は情けない老人も増えた。普通、老人ともなれば人生を長く歩いて来たわけだから、若者の手本となるのが当たり前だ。ところが、何も悟っていない、忍耐も思慮も何もかも欠けている老人が多い。私が彼らの親ならどなりつけてやるところだが、私の方がはるかに若いのでそうもいかない。

私は老人に接するとき、彼らから人生を学ばせていただこうと考える。ところが、こっちが教えてやらねばならないような事態に遭遇すると、がっかりを通り越して戦慄さえ覚えてしまう。日本が崩れていくような恐怖を感じるのだ。

こうした一人前でない日本人は何が原因で増えているのだろう。世の中が便利になりすぎたせいだろうか。自然を破壊しすぎたせいだろうか。食生活が偏ったからだろうか。教育のせいだろうか。政治のせいだろうか。それとも低俗なテレビ番組のせいだろうか。

う~む、わからない。だが、日本にとって、日本人の劣化ほど恐ろしいものはないと思う。そういえば、光宙(ぴかちゅう)などという名前を子供に付ける親もいるという。こんなヘンテコリンな名前をキラキラネームなどと呼ぶそうだが、そんな名前を付ける親がいる家庭で育った子供たちが社会人になる頃、この国はどうなっているのだろう。

不安だ。

 

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