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岡山城は復元し直すべし

岡山城

日本三大名園である後楽園から天守閣を仰ぎ見ることのできる岡山城だが、その実態は寂れたテーマパークのようなマガイモノである。

もともと烏城(うじょう)という別名を持つほどの名城だが、空襲で焼けてしまい、戦後に再建された。しかし、その姿は名城にはほど遠く、コンクリート作りでアルミサッシの窓を持つブサイクな城である。要するに復元ではなく、外見を似せただけの全くの別物だ。

なぜ、宮大工を使って歴史的建造物として復元しなかったのだろう。同じ岡山県下でも高梁の松山城などは時代考証を行った上で修復したというのに。

とにかく、観光のシンボルとも言える岡山城がこの有様では、岡山を全国にPRする上で大きな足かせとなる。高知城に行って天守閣まで登ってみればわかるが、本物の城の持つ魅力は計り知れない。その後で岡山城へ行くと、がっかりを通り越して、ただただ呆れるばかりだ。私は高知の人々がうらやましくてならない。

図面が残っていないのなら仕方ない面もあるだろう。だが、岡山城については詳細な資料が現存している。写真も豊富だ。歴史的建造物として復元できないはずがない。なぜ宮大工に依頼しないのか。

そういえば、宮大工に依頼しないと言えば、鬼ノ城の復元作業もそうだったな。鬼ノ城も歴史的な復元作業とはほど遠い工法を採用した。なにせ、太い木の柱の中には鉄製のジョイントが入っている始末だ。雨風にさらされて、ゆくゆくは内側からさびてダメになるだろう。ちなみに、岡山城も鬼ノ城も復元作業を担当したのは岡山選出の某自民党衆議院議員の実家の会社だ。

それはともかく、歴史的建造物の再建には宮大工を使えというのが私の主張だ。外観だけそれなりに格好がつけば中身はどうでもいいという考え方には失望を通り越して怒りさえ感じる。

もっとも、それだけではない。歴史的建造物の復元には強力な対抗勢力が存在するのだ。それは、バリアフリー推進論者たちだ。彼らときたら、足の不自由な人たちも車イスで天守閣に登らせてあげたいなどと主張する。そうなると、エレベータの設置が大前提だ。しかし、そんなことをすると、もはや歴史的建造物としての価値はなくなってしまう。大阪城の惨めな姿を見るといい。中はコンクリートでエレベータにエスカレータが設置され、しかも外側にも車イス用の入り口としてガラス張りのエレベータシャフトが付いている。大阪城については、安土桃山時代の城を復元するか、江戸時代の城を再建するかといった議論もあるが、現在の大阪城はそれ以前の巨大なコンクリートのゴミである。ちなみに、秀吉の頃の大阪は「大坂」と書いた。秀吉があの場所を石山から大坂に改名したのだ。ところが、豊臣家が滅亡した後、大坂の「坂」は「土が反る」ので縁起が悪いということになり、現在のような「阪」の字を当てることになった。

話が少し逸れたが、私は何でもかんでもバリアフリーにする必要はないと思う。障害者の方々には申し訳ないが、天守閣には登れなくてもいいではないか。エジプトのピラミッドだってバリアフリーではない。もしも、ピラミッドの中を大改造して冷暖房完備でエスカレータなども設置したりすれば、恐らく観光客は激減するだろう。もはや歴史的な価値がないからだ。 

というわけで、観光資源として考えるなら、岡山城はもう一度破壊して、基礎から歴史的工法で復元し直してほしいと思う。 

 

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